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記事一覧

厄済神社と亀岡の異様な神社群

一見、何の変哲もないような、亀岡市曽我部町南条にある厄済神社です。住宅街の中の小さなお社で、駐車場もなく、外部からの参拝者はほとんどないように思えます。ところが、驚くのはこの由緒書きです。これによると、ここは初め、石積みの基壇上に、封土があるだけだったようです。いろいろな古いお社を見てきましたが、まったくイメージが浮かびません。不思議な祭壇?ですね。さらに、祭神の大きな白蛇は、夜になると中山池まで...

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安乎八幡神社・平成末に見いだされた磐座

8月に、安乎岩戸信龍神社の記事を載せました。かつて神様は安乎(あいが)八幡神社に合祀され、廃神社として荒廃していたのですが・・・しかし現在では、美しく整備・再建されていました。一方、安乎岩戸信龍神社が合祀されていた安乎(あいが)八幡神社にも、実は磐座が発見されていました。本殿の屋根と門の間に見える、白い岩が磐座です。2018年 2月28年の神戸新聞には、こんな記事がありました。裏山の巨石に続く石段の存在から、...

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鹿背山不動・神の山と「仙人、天女の碁盤石」

『万葉集』にうたわれ『続日本紀』にも登場する、京都府木津川市の鹿背山(かせやま)。聖武天皇の天平 12 年から数年間、この周辺には恭仁京(くにきょう)という都が置かれました。もしこの都が長続きしていたら、鹿背山は「神の山」として有名になっていたはずです。さて、この山の南麓に、鹿背山不動というお寺があります。まず驚いたのは、巨大な手水の岩から流れ落ちる水滴。見たことのないパターンです。もはやいつ、何のた...

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圧倒される素朴な芸術性・白木、黒木の社殿

日本の神社仏閣の中には、木造伝統美の極致ともいうべき、素朴で堂々とした芸術性に圧倒されるものがあります。極端に言うなら、日光東照宮に対する伊勢神宮の建築美ですね。古くは樹皮がついたままの木材を「黒木」、樹皮を取り去った木材を「白木」と呼びました。そんな伝統建築が残る神社やお堂をご覧ください。風神神社大御堂入濱神社苔とのコラボが美しい摩気神社最後は、土佐神社の豪壮な美しさ。いかがでしょうか。鮮やかな...

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『太陽の道』の大和岩雄氏を偲んで・・・

「大和の原像」(大和書房、1973年)で小川光三さんが提唱した『太陽の道』は、このブログの記事で何度も取り上げてきました。『元伊勢』にあたる伊勢斎宮跡と、元祖『元伊勢』の檜原神社、さらに卑弥呼の墓説もある箸墓古墳、大坂山(穴虫峠)、長谷寺、室生寺をはじめ、大和盆地を中心とする著名な遺跡、社寺などが北緯34度32分の線上にほぼ一直線に並び、西は堺市の大鳥大社や淡路島の遺跡まで延びるという、なかなか壮大な古代...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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