記事一覧

天の磐船・巨岩の間の地底探検

磐船神社は、大阪府交野市の南端、天野川の渓谷沿いに鎮座するお社です。本殿はなく、物部氏の祖神である饒速日命が高天原より降臨の際に乗ってこられたという、「天の磐船」(あめのいわふね)とよばれる高さ約12メートル、長さ約12メートルの舟形巨岩を御神体としています。ご神体の前にあるのは拝殿になります。「天孫降臨の地」という言葉に違和感を感じられた方もおられると思います。天孫降臨とは、日本神話において、天照大...

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巌龍神社・昇竜跡が残る驚異の岩塔

「まんが日本昔ばなし」というテレビアニメで、子どもが龍の背に乗って空を飛ぶシーンを覚えておられる方も多いでしょう。龍は、インドや中国、あるいは東南アジアからの龍蛇信仰と習合しているのでしょうが、日本人にとっては最も身近で敬愛する神様のひとつです。「諏訪明神神画詞」によれば、諏訪明神は大竜の形を現じているし、出雲大社には「龍蛇神講」(文末参照)があります。小さな祠も含めれば、日本各地、とりわけ川や湖や...

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宮戸弁天・東郷湖岸の聖地

朱に輝く立派な鳥居や社殿のない、地味でささやかなお宮さんだけど、自然神道期、原始神道期からの古い伝統を感じるところがあります。それもずっしりと重い、ヘビーな伝統感です。伯耆国一宮の倭文(しとり)神社のすぐ近く、鳥取県の東郷湖畔にひっそり佇む「宮戸弁天」もその一つでしょう。説明板にはこう書かれています。『古くから伯耆一宮の七弁天と称して、付近の水辺七ヶ所に弁天さんが祭られていたと言われる。 宮戸弁天...

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神倉神社のゴトビキ岩・神武天皇にもかかわる熊野信仰の原点

以前、日本の神社信仰の原点ともいえる、花の窟神社や那智の飛瀧(ひろう)神社を紹介しました。このエリアでもう一つきわめて重要な神社が残っています。それが、神倉神社とそのご神体であるゴトビキ岩なのです。日本神話において、神武天皇が東征の際に登った天磐盾(あめのいわたて)の伝承地がここだとされます。私は神武天皇は実在しないと考えていますが、そのモデルとなるような複数の人物や伝承はあったに違いありません。...

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白石島探検記

片岡義男の代表作『彼のオートバイ、彼女の島』で、主人公コウの彼女である白石美代子の故郷は、「瀬戸内海の小島」でした。そしてその島こそ、これから紹介する白石島なのです。瀬戸内海の中心に浮かぶ、岡山県の笠岡諸島は 、高島、白石島、北木島、真鍋島、大飛島、 小飛島、六島など大小31の島々からなっています。その中で二番目に大きい白石島は、古来有名な風光明媚の地であり、国指定の名勝にもなっています。お盆に行われ...

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